食堂黒猫ブログ

沖縄県首里にありますメルボルンカフェ「食堂黒猫」のブログです。新メニューのこと、プロダクトのこと、日々の思いを綴っていきます。

Chef’s special 第10弾、『そんな事しちゃう⁉︎』をやっちゃうから夢みたいな料理なんです!勇気で生まれた、その名も「ドリーミー パイ」完成しました![前編]

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こんにちは!沖縄県首里にあります、「食堂黒猫」です。

 

シェフスペ第10弾が完成し、お届けがスタートしています!

 

毎度の事ながら、詳しい告知やブログ投稿も無い中で、

初日より『シェフスペを食べに来ました♪』

と言ってご来店頂くそんな皆様に毎回感動させられ、

料理に挑み続ける勇気を頂いています!

 

心より温かなスタートを切らせて頂き、

ありがとうございます!

 

あらためて、今回の作品「ドリーミー パイ」は、

どんな思いやストーリーがあって誕生したのか。

皆さんと共有していきたいと思います。

 

思いの発端は、いつに無く直球で、

『秋冬は絶対パイを届けたい!』

そんな強い思いがあったんです。

 

パイの中身が夢いっぱいの宝箱みたいな、

中身を知って驚きが生まれるような、

そんな「すっごい、パイを食べて貰いたい!!」

この思いを原動力に作品作りの幕は開けました。

 

季節は秋・冬をイメージ、

慈悲深で、一品一品の随所から優しくも複雑な旨味を感じられる味わい。

食した方の一年をしっかり締めくくったり、

或いは新しい年に気合いを入れたスタートをきらせてくれるような、

骨太な力を持った料理にしたい。

 

そんな力のある食材って。。。エネルギーほとばしるっ「赤い肉!!」が浮かびます!

 

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でも、、牛ステーキだとパイにならない。

 

と思った瞬間、食堂黒猫の料理哲学の扉が勢いよく開いたのですっ!!

 

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「⁇ 何で? 本当にステーキはパイにできないのか? 」を皮切りに、自問自答が加速づいていきます!

 

 

◆パイって、スジの多いお手頃なお肉を、

長時間野菜と共に煮込んで洋酒で深みを加え、

パイ生地という高級食材に包み焼く事で、

(バターたっぷりのパイ生地は非常に贅沢な食材の一つ)

その膨大な時間と手間をかけて出来上がるからこそ、

価値ある一品へと昇華する料理だよね?

 

◆でも、お肉が煮込んで溶け込んだ状態ではなく。

本気で焼く良質な牛のジューシーなステーキだったら。。。。

肉の旨味と甘味を引き出したステーキだったら。。。凄いな。。。

(妄想が加速づく!!)

 

◆そこに洋酒を効かせたステーキに合うグレイビーソースを作り、

ハーブと一緒に煮込んだmirepoix /ミルポア

(人参・セロリ・玉ねぎといった煮込みに必須な野菜の総称)

を合わせてパイの箱に詰めたら。。。!?

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そのパイの箱を、中身が見えないように封じたら。。。!?

パイにナイフを入れた瞬間っ、、、

ステーキがゴロっ!ソースも一緒に流れ出て。。。。

たくさんの野菜にもビックリするはずっ!?

凄いパイ料理になるっ!! 

 

◆きっと自分のお店じゃない限り、

やらせて貰えないような料理だと思いました。

なぜなら、「ステーキにするだけでも料理として十分なのに!」

「そこまで!やらなくても、パイだけでも、

ステーキ単体も満足して貰えるはずだよ」

という声が上がりそうだと思いましたし。

「あまりに、贅沢過ぎる」と言う声すら聞こえそうだと。

 

◆しかし、『ここまでで十分』というラインの、

その先をいつも目指しているんです。

何より料理で、お客様を驚かせたい!

美味しい料理を手掛けるのは勿論、

更に持てる知恵を絞り、技術を重ね、

食べ手の予想を超えられる物を作れたら。

そこに『驚きや感動』が待っているんだと信じているんです。

 

「こおしたら、お客様にとってもっと凄い体験になる。

他では出逢えない料理になれる。」

そう信じられるなら、自分にも、

お客様にもそして作品にも誠実で

ありたいという思いは増していきました。

 

◆その十分だと言われるラインを超えると、

自分を信じて料理をするしか無くなります。

レシピは勿論なく、前例は無い、

型破りで上手くいく保証も無い。

 

ここで作り手の勇気が求められ、

料理イメージを具現化する忍耐と培った経験を生かし柔軟で

多角度から料理を捉える強いスキルが試されるんです。

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開店以来、数えてこの作品は61作品目。

今までを信じて、これからに繋げる料理が

シェフスペを作るという事だと信じて重ねて来ました。

『今までメルボルンでも、

日本でも料理を諦めた事が無いんだから、

今回だってカタチにしたいっ。

お客様に嘘の無い料理でありたい』

 

そう大きな決意を固め、生まれたのが

 

じゃん!

 

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作品名 『ドリーミーパイ』

 

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では、実際にどんな食材とテクニックを使って、

秋冬としての季節感を、

ビジュアルや味付けに見いだしたのか。

そしてここでしか体験できないような贅沢なパイに仕立てたのか。

お皿を舞台に、各パーツがどう個性を放ち、

一つのパイ料理としてドラマを繰り広げるのか!?

ご案内して行きたいのですがっ!

 

前回同様、シェフズスペシャル、

回を増す毎に作品の随所に込めらる思いや、

作品価値を高める為の緻密な意図がとても多いのです。

作品のスケールがあまりに壮大な為、

一つの記事では語りつくせません‼︎

 

『伝える・共有する場』であるこのブログでは、

しっかりお伝えしたい為、

記事を二つに分けてアップさせて頂きますね。

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次の記事では、

巧みに食材の形を変える繊細な仕事の数々に触れて行きます。

 

一見しただけでは、

どんな味で、

何なのか予想の付かない各創作パーツの舞台裏。

 

緻密に作り込んでいった事で、今までに無い、贅沢で楽しいパイに仕上がって行きました。

 

では、是非次回の記事もお付き合い頂けると幸いです!!

 

 

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