食堂黒猫ブログ

沖縄県首里にありますメルボルンカフェ「食堂黒猫」のブログです。新メニューのこと、プロダクトのこと、日々の思いを綴っていきます。

6/30からのChef's Specialは、ルビーグレープフルーツと、えええ!?のエビの存在が光る冷麺。

 

 

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こんにちは!

沖縄県首里にあります、「食堂黒猫」です。

 

ただ今お届けしているChef's Special第2弾

『スペインの風を全身で感じちゃえるラムチョップ』。

大変嬉しい事に過半数のお客様から

必ず一皿はご注文いただいております。

 

「(だいたい)月替わり」なことも、

お客様が新しい味に出会っておきたい気持ちや

出会える喜びが増す、ひとつの要因

なのではないかと思っています。

 

Chef's Specialという枠の中で、新しい自分らしさが
生まれてきているのを、日々感じています。

毎月新しいメニューのレシピを一から手がける事は

とても大きな挑戦ではあります。

 

一方、好奇心の赴くまま、もっと成長したいと日々思いながら

新しい料理をすることで、学びや、得られる技術も多いです。

 

 また、優しいお客様がたと、そのお言葉にやる気をいただき

「どうしよう(汗)」より「やりたい!(嬉)」と思えることが多く

お客様にとって、価値ある一皿にする事に

日々、楽しさを感じております。

  

さて、そんなよいコンディションの中、Chef's Special第三弾の

イメージも、研ぎ澄まされようとしています。

 

 

夏といえば冷麺! 6/30スタートの第3弾は、メルボルン風Cold noodleに決定です。

とうとうやってきましたね。

ひんやり冷たい料理の美味しい季節が。

とくに暑い夏は、大大大がつくほどの冷麺ラバーもきっと多いはず。

(もちろん、私も!)

 

メルボルンのカフェでは

今は混ぜ麺やスープヌードルがメニューにあるのは珍しくなく、

趣向を凝らした創作性の高いものが楽しめます。

料理で人気の高いカフェなどでは

ラーメン屋さんのような王道なスタイルよりも、

斬新で面白いものを体験できることが多いと感じていました。

 

そこで、次回のChef's Specialは、

黒猫特製・Cold noodle(冷麺)を体感いただくのはどうか?

と思っています。

スタートは6月30日!です。

 

 

その名も「ブリッブリの贅沢な大海老を使い
トマトとルビーグレープフルーツのタレで食べる
新感覚のCold noodle!」

冷麺と言えど、Chef's specialとして手がけるからには

大海老の創作料理を

ヌードルという形に落とし込む、という方がぴったりきます。

 

まず今回、冷たいタレはかなり悩みました。

ヌードルに絡めても美味しく、そして

ここでしか食べられないスペシャルな仕立てにしたい。

 

トマトベースにするところまでは最初から決めていました。

それを軸に

ノートを開いて、浮かんでいるイメージを頼りに

食材と調味料を少しづつブレンドし

その都度計りながらメモをとって…

夜な夜なレシピ起こしの作業です。

 

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夫のクリスと、出来上がった試作のタレに、

麺を絡めて試食してみました。

 

「うん!美味しいね!」

 

でも……。 

ビビッと来る何かが足りない。

 

そこで、きゅうりをすり下ろして加えたり、

はたまたりんごを加えたり、

レモンで全体をまとめてみたり、

今度はライムだけでまとめてみたりしていたんです

(作業台はボールでいっぱいに…)。

 

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それなりに納得できる味なのに

ビビッとこなかったのです。

そう。あともう一ひねり何かが足りない。

 

二人でそれを話していたら、

すり下ろしたリンゴが

トマトのタレでピンクになっているのを見たクリスが突然

 

「ねぇ…ルビーグレープフルーツは?」

と言いました。

 

一度味わってみないとわかりませんので、

すぐにルビーグレープフルーツ(あった)を

絞ったものを加えて味見をしてみました。

 

ビビビッッッッッ!!

 

トマトと綺麗に合う。

口にした瞬間言葉より先に「うなずき」が来る事があります。

まさにそれでした。

「あっ!! これだっ、間違いないわ!」と

後から言葉がついてきました。

 

必要としていた柑橘の酸味は

ライムの強くて苦明るい味や、レモンのまっすぐな酸味でもなく

クリスの閃いてくれた

ルビーグレープフルーツの柔らかい苦味とジューシーさでした。

 

 

料理の創作の道はひょんなことからの思いつきやひらめき、

時に失敗の過程で舞い降り、切り開かれています。

スタート地点では全く見えていなかったり

思いつけていない事がほとんどで、

模索し悩み試行錯誤した結果、新しい料理が誕生することも。

 

こうして夜な夜な二人で掘り下げた

トマトとルビーグレープフルーツの

スペシャルな冷麺ダレが完成しました。

 

 

合わせるのは、メイン食材ならではのこだわり。
全長約22〜25cmの特大ブラックタイガーです。

特大海老は、カダイフ(中東食材。小麦粉と水が原料でつくられ細麺状の生地)で

ぐるぐる巻きにして、ユニークでゴージャスなフライに。

これ一品でも絶大な存在感を生み出すことができました。

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合わせて召し上がっていただくものにも手を抜きません。

グリーンパパイヤ、きゅうり、葉野菜、

県産鶏の胸肉をほぐしたものを

チリ、コリアンダーナンプラーなどをベースにした

夏らしい自家製ドレッシングで和えた

エスニッククランチー(しゃきしゃき)チキンサラダ。

 

そして最後に、揚げた・ゆで卵をドンと。

カリッ、ふわっと…この食感がたまりません。

 

 麺ラバーの方々も、そうでない方々も
新しい冷麺の世界を広げていただければ。

 

思っていもいない組み合わせのソースや

これってエビフライ?  冷麺に乗っかっちゃうの??という発見。

様々な面白い要素が詰まった新感覚冷麺を、お店で体感してみませんか。

まるでコース料理のように、沢山の展開がある一皿です。 

はい。一杯というよりむしろ「一皿」です。

驚きのまざった「美味しい」を、今回もお客様と分かち合いたいです!

 

30日のメニュースタート当日

ギリギリまでイメージを研ぎ澄まし

手がけますので、変わる事もあると思いますが

(トップのお写真もまだ、仮の姿です)

全ては今より良くなると信じて、

楽しみにしていてくださいね♪

 

 

 

 

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つきましては、事前予約を頂戴できると幸いです。

 

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