食堂黒猫ブログ

沖縄県首里にありますメルボルンカフェ「食堂黒猫」のブログです。新メニューのこと、プロダクトのこと、日々の思いを綴っていきます。

自家製品その1 夢の「ぶっかりパンケーキ」をご自宅で。

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こんにちは!

沖縄県首里の「食堂黒猫」です。

 

新メニューでのお店リスタートとともに、さっそく好奇心旺盛な

お客様にご来店いただき、たくさんの笑顔と、優しいお言葉の数々に

やる気とやりがいをたくさんいただいております。

毎日が感動の連続です!

 

これまで、お店での料理への情熱を綴ってまいりましたが、

食堂黒猫は、FOOD PRODUCT(自家製品)も、

こだわり抜いて手がけています。

 

大切にしているのは

「使い勝手・万能性」と「プロの味が自宅で体感できる」こと。

自家製品が美味しさを追求するのは当然のこと。

何より簡単で取り入れやすく、いろいろなシーンに役立つことを

考えています。

 

今回から2回連続で、その「自家製品」のお話を

させていただこうと思っています。

 

 

まずは、新メニューでも召し上がっていただける当店自慢の

「パンケーキミックス」のお話です。

 

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ボールとフォークで作れちゃう!
毎日食べても飽きないパンケーキをご家庭で。

 

めざしたのは、程よい食べ応えを感じられながら、頬張るほどに

ほの甘く広がるバターと、バターミルクの味わいが

最後にふわっとやってくる。そんなパンケーキ。

 

もそもそせずスーッと体に溶け込むような、

ふっかふかというより、ぶかっとした感じで、でも大事なのは

もそもそしない(大事なことなので2回言う♡)絶妙なしっとり感。

 

どことなく懐かしい味わいで、全く飽きのこない、

毎日食べたくなるパンケーキです。

 

また、このような本格派パンケーキを作るときは

たいてい市販のミックスよりちょっぴり、作り方がややこしい。

例えば泡立て器で黄身と卵白を別々に泡立てたり、ミキサーでガーッと

やったりしがちです。

 

朝から疲れること、したくないですよね。

このパンケーキはそのような手間はもちろん、必要ありません。

基本ボールひとつとフォーク一本で準備OK。

 

失敗しないレシピ付き。誰が作ってもぶっかりで

とっても美味しいパンケーキが作れます。

 

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私自身、出身地大阪の血が騒ぐのか、粉物全般大好きです。

パンケーキも水の量や温度、粉の比率を何度も変えて焼きまくり

挫折しそうになりながらいろいろなレシピを試してきました。

そしてついにできあがったときは、「お、美味しい…」と思わず

軽く涙が出ちゃいました。

この子は自分史上ダントツナンバーワン!と自負しています。

 

 

一緒に添えるもので
幸せな甘さのスイーツにも、ちょっと素敵なお食事にも。

我が家の使い方としては

まずはシンプルにバターとメープルで。

生地の良さが引き立ち、何枚でもいけてしまいます。

 

また、フルーツやヨーグルトと一緒に食べたり。

 

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スクランブルエッグやお野菜などと一緒にお料理パンケーキにしても、

ほかの素材の邪魔をしない、引き立て役としていい仕事をします。

 

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そしてちょこっと裏技ですが、

ワッフルメーカーで焼くと、これまた美味しいワッフルにもなります。

 

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一度に全部焼いて冷凍し、食べたい時にチンしても

焼きたてのように、風味を損なわないことにもこだわりました。

 

ご家庭の「今日の朝ごはん、どうしよう?」のとき、

万能選手となるはずの一品。

お店でもメニューの1つとしてこちらを使ったものを味わえるので、

ぜひ一度体感していただきたいです。

 

 

※まことに申し訳ございませんが、プロダクトは現在お店のみでの

販売となっております。

近々通信販売でもご利用いただけるように検討中です。

 

 

<4月からの新・営業日と予約についてお知らせ>

 

営業日:金、土、日、月曜日の週4日

営業時間:9:00am-5:00pm(L.O4:00pm)

予約TEL:050-1300-3853

 

※ご予約可能人数は3名様〜となります。

※大変申し訳ございませんが、お返事のタイムラグを避けるため、

お電話のみの予約とさせていただきます。

Facebookからの予約は承ることができませんのでご注意くださいませ。

 

今後はお店で、みなさまと笑顔でお会いできますことを

楽しみにしております。

 

 

 

「あとひとひねりの、美味しいアイディア」を注入しています

こんにちは!

沖縄県首里の「食堂黒猫」です。

 

2週間の長いお休みをいただいていましたが、

本日から、いよいよメニューで進化をとげた食堂黒猫、

ついについに、リオープンとなりました!

皆さまへの、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

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私の中にも多少なりとも変化が起こっています。

例えば、マイ冷蔵庫の中身や準備のしかた。

数え切れない種類のソースや細かなパーツが増え、

メルボルンで働いてきた多くのレストランや有名カフェと、

だんだん同じ雰囲気に染まっていることなど。

 

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本当の意味での「創作」を、ここ日本でやる。

改めて、そのスタートラインにやっと立てたような

そんな、身の引き締まる思いにあふれています。

 

さて、本日はこの場をお借りして

ギリギリまで調整を加えたメニューが

どう仕上がって本日を迎えているのかのダイジェストを。

 

 

昨日の昨日まで悩んでいたことに
答えが出せました!

 

バーガー料理「プルドポーク」のお供のテリーヌは

ココナッツミルクでお野菜を寄せた珍しいもの。

それぞれ毎回具材の組み合わせを微妙に変えています。

どなたが、どのテリーヌを召し上がるんだろう♡

と思っています。

 

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テリーヌに合わせたソースの他に、さっぱりとした味わいの

きゅうりのムースをちょこんとアクセントに添えて

より美しい一皿へと高められました。

 

 

そしてChef's Specialは

ダッグの付け合わせにベビーポテトと旬の野菜を盛り込みます。

丸ごと調理できる北海道産のペコロスを

ぎゅっと表面をグリルしたのち、蒸して仕上げたものと

ホワイトアスパラガスでサラダ仕立てにしました。

 

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そのソースは、お客様がお皿の上で完成させるものに!

「ラビゴットソース」という、ケーパー、野菜、たっぷりの

ハーブなどを混ぜ合わせたものの上に、うずらの卵の

ポーチドエッグを乗せてお出しします。それを崩して

お野菜やお肉と一緒に召し上がるという体感型料理にしてみました。

 

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↑新鮮なうずらちゃん。

 

アスパラガスの料理にはゆで卵のみじん切りとケーパー、

ポーチドエッグとパルメサンチーズなど、世界中で愛されている

組み合わせがあります。

その「ユニークな組み合わせ」を感じていただけるような

鴨肉の一皿に仕上げることができました。

 

 

このようにして、全4品が完成!! 

 

構想から試作、実際のレシピ起こし、仕込み。

振り返れば1ヶ月半の道のりで、

一分一秒全てを、「食堂黒猫のステップアップ」に注いで

なんとか、届けたいものを皆さまにちゃんとした形で届けられる。

このステージへ辿り着けたことが、本当に嬉しいです。

 

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そして

完璧でミスのないスタートを切るということはどうしても難しく

もしかしたら売り切れや、ピーク時に

お待たせしてしまうこともあるかもしれません。

だいたい2〜3週間で料理が自分に馴染んでくると思います。

今できることは毎日の気付きを「より良くする」ことに

すべてつなげていきながら、

理想の形にしていくことだけだと思っています。

 

皆様にとって貴重で贅沢な、そしてほっとできるひとときを

お過ごしいただけるように、

クリス共々努めて参ります。

 

どうか今後とも、暖かく見守っていただけると嬉しいです。

 

 

<4月からの新・営業日と予約についてお知らせ>

 

営業日:金、土、日、月曜日の週4日

営業時間:9:00am-5:00pm(L.O4:00pm)

予約TEL:050-1300-3853

 

※ご予約可能人数は3名様〜となります。

※大変申し訳ございませんが、お返事のタイムラグを避けるため、

お電話のみの予約とさせていただきます。

Facebookからの予約は承ることができませんのでご注意くださいませ。

 

今後はお店で、みなさまと笑顔でお会いできますことを

楽しみにしております。

 

 

シェフの好奇心が詰まったChef's Special。スタートはダック!

 

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こんにちは!

沖縄県首里の「食堂黒猫」です。

 

お写真、肉続きですが!

いよいよ31日(金)からのディッシュリニューアルまで

あと1週間です。

間に合う…。目の前に光が差し込み始めています。

 

そこで、新メニューの構成を、このあたりで今一度

ご紹介しておければと思います。

 

新メニューは全部で4品ありまして、その関係性はこちら↓

 

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3品は定番メニュー。

おなじみのお料理なのに、出会ったことのない新しい味」を

ご用意します。

※一定の期間を過ぎるとちょこちょこ変更していくかもしれません。

 

Chef's Specialは月替わり。

食材が一風変わっていたり、カフェ料理らしからぬスタイルだったり。

幅広い方に届けるというよりは、フーディーズ向けかな?

シェフにとっては、自由な創作の場であり挑戦の場でもあります。

 

 

Chef's Specialは、好奇心の赴くまま
積み上げた経験が出発点になっています

このChef's Specialについて、もう少しだけ語らせてくださいね。

食堂黒猫シェフは11年前、料理人になる目的で渡豪しました。

そこから約8年間、13件のレストランやカフェで、

様々なスタイルの料理人に出会い、料理を仕込みました。

 

技術や知識を養いながら、

幅広い食材や調理器具を扱うチャンスを求め

店から店へと渡り歩いていたのは、

料理への好奇心が止まらなかったから。

 

追いかけて、目標としていた地点にたどり着くと、

また新しい景色が見え、目指したい料理が現れる。

わからなかったことがわかり、

できなかったことができるようになっていく。

料理に感じられる深さも見え方も、変わっていきました。

 

 

沖縄に逆移住し、独立した今も
料理を追いかける旅は自分の中で全く終わっていません

もっと今より成長したい。

腕を磨きたい。

知識や技術を養いたい!

 

でも、もはや、駆け出しの頃のように新しい師との出会いや

料理を求め、あちこち渡り歩く必要はなくなりました。

基礎は養われ、「自分の料理」というものを

見い出してきているからです。

今以上の成長を、たくさんのお客さまの舌で活かすには、

培った全てを持って、

今までの食堂黒猫のスタイル=自分の料理スタイル「以外」の料理も

手がけていくことだと感じています。

 

だから、Chef's Specialという場を設け

いったん「食堂黒猫らしさ」さえもとっぱらって、

ただただ、興味のままにやってみる。全力で!

ライブな料理のため、常に緊張との隣り合わせ。

神妙な気持ちもちょっぴり感じております。

 

 

そんなChef's Specialの記念すべきスタートは
『ダックブレスト(鴨の胸肉)』で飾ります。

わざわざ食べたい!といつでも人々を魅了する鴨肉は、

新メニュースタートに何よりもふさわしい食材だと思い、選びました。

使うのは上質のフォアグラをとる為に育てられたマグレ・ド・カナール。

 

このダックブレストを、ステーキのようにシンプルに、

じっくりフライパンで仕上げた料理を考えています。

 

 

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中身の見えないお肉との対話。

油の音の変化だったり、ひっくり返すタイミングの見極めだったり。

それが…難しいんです!

 

シンプルだから、難しい。でも、

感覚や経験が活きておもしろい。

 

音、香り、温度、時間、すべてに、感覚を研ぎ図ませながら向かい合う

コーヒーの焙煎も同じではないでしょうか。

(夫のクリスも、横で大きくうなずいています)。

 

ダックは皮が厚く、油を多く含むため、皮目からじっくり焼き始めます。

この皮目の焼き時間が、ほとんどの火入れを占めています。

ひっくり返して少し焼いたのち、最低5分ぐらいは寝かせます。

そうすると…♡

皮目は余分な脂が抜けきってカリッカリ。

お肉の部分はシルクのようにキメが細かく、みずみずしい仕上がりになります。

 

 

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鴨肉に合わせて、酸味と香ばしさを含む
2種類のソースをブレンド。

 その赤みからわかるように、鴨は味わい深いお肉で、

芳醇なコクと香りが特徴的。

そのお肉に合わせ、2つのソースをブレンドすることにしました。

 

1つめは、濃厚な酸味のソース。

ドライイチジク、アプリコット、レーズンをモラセス(糖蜜)、

リンゴ酢を煮込み

コリアンダーシードをアクセントに仕上げました。

コクのある酸味を生かした、ジャムのようなソースです。

 

2つめは、丸みのあるほんのり香ばしいソース。

焦がし味噌とメープル&オレンジで仕立てます。明るい酸味ながら

メープルとお味噌が上手に酸味の角を落とします。

贅沢なこの2つのソースと一緒に、丁寧に焼き上げたダックブレストを楽しんで

いただきます。

 

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付け合わせは、ダックの美味しい脂とハーブ、ガーリックに絡ませた

ローストポテト。

そのほかの副菜も、ビーツなど、新鮮なお野菜を使って、

ダックを最大限に引き立てるものを考えております。

 

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ただ、定番の3品とは全く違い、

素材重視というほうがわかりやすいでしょうか。

鴨を最大限に楽しむために

 

Less is more!

 

引き算したほうが引き立つ、と考えています。

彩豊か・メリハリ・ダイナミック!な他の3品とは違う、しっとりした

ディッシュに仕上げる予定です。

 

 

シェフ自身の「今まで」と「これから」が詰まった一皿を

どうぞお楽しみください。

 

 

 

<新・営業日と予約についてお知らせ>

 

料理の生産量とクオリティーを守るため、

カフェとしての営業日は4月から金、土、日、月曜日の週4日

とさせていただきます。ご理解頂けますと幸いです。

 また、メニューオールリニューアルの創作仕上げと仕込みのため

3月30日(木)までお休みをいただきます。

 

そして、30日(木)AM10:00〜より、31日(金)以降の

ご予約をお電話にて承ります。

※メニューリニューアルオープン時には

多数のお客様のご来店が予想されますので、ご予約がおすすめです。

※ご予約可能人数は3名様〜となります。

※大変申し訳ございませんが、お返事のタイムラグを避けるため、

お電話のみの予約とさせていただきます。

Facebookからの予約は承ることができませんのでご注意くださいませ。

 

31日から、みなさまと笑顔でお会いできますことを

楽しみにしております。

 

 

 

新・バーガーは、ジューシーな県産豚が主役です

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こんにちは!

沖縄県首里の「食堂黒猫」です。

 

3月30日まで、新メニュースタートに伴う炎の仕込みのため

お休みをいただいております。

前々回は「食べるアロマテラピー!のパンケーキ」

前回は「ベネディクトではないポーチドエッグ」

お話をさせていただきましたが…

 

今回は「NEW・バーガー」のご紹介です。

 

思いとしては通常、ジャンクのイメージになりがちなこの枠を

立派な肉料理として捉えて、手掛けたい!

ということがあります。

 

どんなふうに具現化しているかというと…

まずはやっぱりバンズのお話から。

 

バンズは中のお肉との組み合わせを考えて
「プレッツェル」をチョイス。

プレッツエルは最後の発酵が終わった後、

一つづつ丁寧に湯がいて(茹でて)

焼き上げることにより、モチモチとした

独特な食感を出すパンです。

 

今回挟む具材に合わせて、2種類の粉をブレンドし

弾力を調整。

手間はかかりますが、ここでしか出会えない味が

生まれると思って妥協せず作っています。

 

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挟むのは、世界が恋する柔らかさ
『プルドポーク』♪

バンズに挟むのは、ぷりっぷりのフレッシュな沖縄県産ポークを使った

「プルドポーク」です。

 

世界中、いろいろなスタイルで楽しまれているプルドポーク。

豚の塊肉を長時間かけて、低温で調理することで

肉のタンパク質(肉の仕上がりをキュッと硬くしちゃう組織)の

芯までしっかり火が通ります。

その結果、塊肉は口に運ぶとホロッホロにほぐれるような、

極上の柔らかポークへ変貌。

とてつもなく魅力の高い一品になります。

ビューティー オブ ソフトネス! です。

 

食堂黒猫では、生の沖縄県産豚の肩ロース肉を、りんごジュースやハーブ、

オリジナルスパイスで作った漬け込み液に一晩漬け込んでいます。

この一手間は、県産ポークの甘さをグッと引き出し、長時間の

調理にもかかわらずジューシーに仕上げる大切な作業です。

 

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その、ホロホロポークに合わせるソースは

やっぱり、やっぱり…

やっぱり(何回言う)BBQソースでなくては!

 

…ということで、伊江島のサトウキビで作られた美味しいラム酒

『Ie Rum』を使った

食堂黒猫 with Ie Rum BBQソースを開発しました。

 

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さらに挟むのはスライスしたりんごやドライパイナップルの

スプリンクル(ふりかけるパーツ)や、ピクルスで

肉やソースの濃厚さに酸味が加わり、

食欲が最後までそそられる一品へと仕上げていきます。

 

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バーガーのお供はポテトフライ、ではなく
『野菜のエスニックテリーヌ』に決めました。

バーガーの付け合わせはポテトフライ、と相場が決まっていますが(?)

あくまでみなさまには「面白い一皿」を体験していただきたく。

 

ほっくりローストした芋、かぼちゃや豆類、葉野菜や雑穀も

ぎゅっと詰め、

ココナッツミルクにハーブやスパイスを効かせたもので寄せた

面白い味わいのテリーヌに仕上げています。

このテリーヌに使う野菜やハーブは、その時手に入るもので

自由に作りますので、いつも同じとは限りません。

毎回楽しみにしていただける、定番メニューとなりそうです。

 

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こうして、

家ではなかなか作ることのできない、手間暇かけたプロの味を

体験できるバーガーカテゴリーのディッシュとなりました。

 

 

これらのパーツはメニュースタートのその日までに

まだまだ見えてくる部分があるので、手を加える可能性も

大きいです。みなさまの喜んでくださる顔を思い浮かべながら

日々クオリティを上げられるようにがんばっていきます!

 

 

 

<新・営業日についてお知らせ>

 

料理の生産量とクオリティーを守るため、また自家製製品の

開発時間確保のため、

カフェとしての営業日は4月から金、土、日、月曜日の週4日

とさせていただきます。

ご理解頂けますと幸いです。

 

また、メニューオールリニューアルの創作仕上げと仕込みのため

3月30日(木)まで

お休みをいただきます。

 

3月31日からの食堂黒猫のステップアップを、みなさまと一緒に

笑顔で楽しんでいけたらと思います。

 

 

きのこ!きのこ!きのこ!の新・ポーチドエッグのお話

 

 

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こんにちは!

沖縄県首里の「食堂黒猫」です。

 

3月16日より、いったん魂の仕込み期間に入らせていただいております。

メニューをより洗練させるべく

アイディアを練り、日々、次々と形になっております。

このブログでは「今、この段階です」を思い切ってお見せしていますが…

今回は「NEW・ポーチドエッグ」をご紹介いたします。

 

この料理についてお話しする上で皆さまにメッセージがあります。

それは「ポーチドエッグ=エッグベネディクト」ではない!

ということです。

 

ご存知でしたか?
『エッグベネディクト』というのは特定の料理名です。

イングリッシュマフィンの上にベーコンやハム、

その上にポーチドエッグが乗って

最後にオーランデーズソースがかかったもの「のみ」を指します。

 

そして

ベーコンの代わりにスモークサーモンだったら

『アトランティック』と呼ばれ、

はたまたサーモンではなくほうれん草なら

『フロレンティーヌ』と呼ばれています。

唐揚げは唐揚げで、チキン南蛮とはまた違いますよね。

それと同じで、組み合わせているものが変わると、別名がそれぞれに

ちゃんとあるのです。

 

8年のメルボルンでの料理修行に一旦の終止符を打ち、

戻ってきたわけですが

ポーチドエッグ=ベネディクトと呼ばれていることに、とてつもない

逆カルチャーショックを受けたことを覚えています。

 

当店では皆さまに、「ベネディクト以外」のポーチドエッグに

出会っていただく予定です。

 

その名は『マッシュルーム』
そう!きのこ♪です。

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オーストラリアのカフェでは、きのことうまく組み合わせた

ポーチドエッグの一皿は一般的で、使うきのこの種類もさまざまです。

 

新メニューでは、マッシュルーム農家さんから直接取り寄せた肉厚の

ホワイトマッシュルームとしめじを、じっくりオーブンで蒸し焼きにし、

プリッとした食感を残すようにしました。

 

 

パンは、メルボルンのカフェではハードパン(サワァドゥ)がお決まり。

当店では丸一日低温でじっくり発酵させ、形成後10時間ほどかけて

さらに発酵させたのち焼き上げています。

粉自体の力を大切にし、自然な甘みと、噛みしめるほどに深い味わい

美味しさを表現しています。

 

そのパンの上下に一工夫。

下には全体の濃厚さをほんをやわらげる役として、ジャガイモのピュレーソースを

敷きます。

他の素材を邪魔しないのにちゃんとまとめ役を演じてくれています。

 

パンの上にはほうれん草を乗せ、

さらにハーブとガーリックの効いたプリプリきのこを重ね、その上に

ぽってりジューシーなポーチドエッグ!

 

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上にかけるソースは
贅沢な『トリュフ オーランデーズソース』!

ルーティンメニューに出すものとしてはいささか、お高いんですが…

もう、やりたかったので、やってしまいます(震えながら)!

これが本当に極上の香り♡

香りの良いきのことトリュフソースの組み合わせで濃厚な旨味を味わえます。

 

 

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さらに、メリハリ付けとしてバルサミコグランブル、松の実ピクルス

を散らし、酸味を加えます。言うなればこれらが「口直し」の役割。

上品な濃厚さを最後まで楽しんでいただけるように演出しています。

最後の最後に食感の違うきのこフライをあしらって。

ドラマチックな一皿の完成です。

 

もちろんこれらはこのトータルの一皿の魅力を最大にするため

すべて自家製です。

ベネディクトだけでない発見と、新しい食文化を舌の上で

感じていただけるのではと思っています。

 

 

新メニューは3月31日からスタート。もうすぐです(汗!

待っていてくださいね。

 

お次の記事は、なぜかお腹を壊して七転八倒しているときに

アイディアが舞い降りてきた一品、

「バーガー」についてご紹介します。

 

 

 

<新・営業日についてお知らせ>

 

料理の生産量とクオリティーを守るため、また自家製製品の

開発時間確保のため、

カフェとしての営業日は4月から金、土、日、月曜日の週4日

とさせていただきます。

ご理解頂けますと幸いです。

 

また、メニューオールリニューアルの創作仕上げと仕込みのため

3月16日(木)〜30日(木)まで

お休みをいただきます。

 

3月31日からの食堂黒猫のステップアップを、みなさまと一緒に

笑顔で楽しんでいけたらと思います。

 

 

 

世界でひとつのパンケーキ、できました。

こんにちは!

沖縄県首里の「食堂黒猫」です。

 

いよいよ3月31日からの新メニュー頂上が

少しずつ見えてきました…!

今回、まずは完成間近のパンケーキについて、

「世界でひとつ」のポイントをご紹介したいと思います。

 

 

まだまだ世の中でも勢いの衰えない、みんな大好きパンケーキ♡

一般的なイメージは、ホイップクリームやベリー、

キャラメルソースやチョコレート、バナナが乗っていたり

…おいしいですよね。

 

食堂黒猫のシェフが本気でパンケーキと向かい合った結果

ひとつのコンセプトが浮かびました。

 

目指したのは「美しいお花畑にどかっと寝転び、
酔いしれるほどのアロマが溢れる」パンケーキ。

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まだあくまで試作段階で、もっともっと粘りたいと思っていますが…

(なので写真と実際のものは変わる場合があります)

 

まず全体の美味しさを決める土台の生地を考え抜いています。

程よい甘さとしっとりした食べ応え、ぶっかりした仕上がりがほしい!

2種の粉を使い、バターミルクをベースにして

何十回とブレンドや混ぜ方、焼き方を試した結果、

シンプルでも飽きのこない、

何度でも口に運びたくなる生地にたどり着けました。

 

 

そして今回のパンケーキを輝かせる
果物の主役は「洋梨」です。

香水のような風味と、奥深く豊かな味わいで、

明るい甘さと酸味を感じられる洋梨。

加熱したやわらかい洋梨を、

自家製の沖縄さんぴん茶のシロップに漬け込みました。

お花の香りと香ばしさやコクが

すべてをなんとも上品にまとめてくれます。

 

合わせるソースはもったりとした質感のチーズケーキスプレッドです。

洋梨に使ったフルーツシロップの甘さを、酸味が程よく調節します。

一口ごとにお好きなだけ、パンケーキに伸ばして

召し上がっていただきます。

 

そして

洋梨の控えめな香りと風味に折り重ねる

ミックスベリーのコンポート(フルーツのソース)を

メリハリづけにチョイス。

 

仕上げに、食べた時のサクサクの食感、

盛り付けの美しさが引き立つよう

ラベンダーの薄焼きビスケットや

ローズの香りのトフィー(飴のようなもの)、さらに

口に入れるとスッと消えていくブルーベリーの泡を散らします。

 

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これらを一緒に召し上がっていただいた時のイメージを

ひとことで言うと

 

ひと目見てラブリー!

ひと口食べてドリーミー!

 (すみません、少しテンションが上がってしまいました)

 

まさにミラクルな食体験

と感じていただけるのでは…!

 

 

料理人は演出家のようなもの。

ただ「作って飾る」だけでなく、さまざまな食感、色、

おもしろい組み合わせでありながら、それらが調和する一皿に

もっていくことが、料理人の演出作業であると、つくづく

思うわけです。

 

パンケーキだって、プロフェッショナルに輝ける。

いえ、輝かせる!

シェフの本気がつまったパンケーキ、

あなたにも実際に味わっていただき、驚いていだたくことを

今からワクワク、楽しみにしております。

 

次回の記事ではポーチドエッグの「今ここです!」をご紹介しようと思います。

どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

<営業日についてお知らせ>

 

料理の生産量とクオリティーを守るため、また自家製製品の

開発時間確保のため、

カフェとしての営業日は4月から金、土、日、月曜日の週4日

とさせていただきます。

ご理解頂けますと幸いです。

 

また、メニューオールリニューアルの創作仕上げと仕込みのため

3月16日(木)〜30日(木)まで

お休みをいただきます。

※現行のメニューをお楽しみいただけるのは3月15日(水)までと

なっております。

 

3月31日からの食堂黒猫のステップアップを、みなさまと一緒に

笑顔で楽しんでいけたらと思います。

 

 

 

 

 

 

新メニュー開発中! イメージが固まりかけています。

こんにちは。

沖縄県首里の「食堂黒猫」です。

 

前回は「メルボルンの食文化を、みなさまにもっと体感していただきたい」

という願いから、新メニュースタートのお知らせを書きました。

 

夫のクリスの猛烈なダメ出しを受けながら…(笑)

ひたすら今は、材料と向き合いつつ

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具体的なイメージをふたりで形にする作業をしています。

 

ふだんは、プロセスらしいことはお見せしないでやっていましたが

もう少し、ライブに進んでいく感じがいいかなと考えて。

今回からは、シェフの密かなたくらみ(?)を

みなさまに包み隠さず、お見せしたいと思います!

 

 

新メニューで実現したいコンセプトは
「おなじみのお料理なのに、出会ったことのない新しい味」。

 

 

3品のラインナップを発表します…じゃん!

 

ハンバーガー!

パンケーキ!

ポーチドエッグ!

 

ハイ。おなじみです。

 

何もこだわりなく入店されたとしても、

安心してオーダーいただけるお料理を、あえてピックアップしております。

 

ただし、みなさまにお出しするときには、黒猫マジックをかけて…

 

「ハンバーガーって、普通こうでしょ?」

「ポーチドエッグって、ベネディクトじゃないの?」のようなイメージをこわして、

新しいそれぞれのあり方に出会っていただけるようにしたいと思っています。

 

作り込みすぎず、でもきちんとプロを感じる味、です。

 

 

そして、記念すべき一番手として、パンケーキが
形になろうとしています!

一皿を構成するものを部分的にですが

ご紹介すると…

沖縄さんぴん茶でつくったシロップに、ポーチドペアを漬け込んだり

ベリーのコンポートを合わせたり

レアチーズケーキスプレッド(レアチーズケーキのケーキの美味しい部分)を加えたり

ブルーベリー泡をゼラチンで固め、口に入れた瞬間消えちゃう面白い泡

を作ったりしています。

 

 

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さて、食べてみるとどんなことが体感できる一皿になるのか!

(かなり、ひっぱってますか…?)

 

 

また、Chef' s Specialに関しては、もっと「冒険心」をもって

注文していただくものに。

名前からして長いし、聞いたことのない料理・料理法・食材。

これってなんなの?

そんな疑問がお客様から引き出せたら、

それは私たちのこのうえない喜びです!

 

 

次回は、写真のパンケーキも含めて、あとひと練りしたものを

もっと深掘りして、思い切ってご紹介したいと思います。

 

 

なお、新メニュー創作と製品制作への時間の確保のため、

4月1日より営業日の変更をいたします。

金、土、日、月曜日の週4日営業となります。 

 

※9時から4時のラストオーダーまで上記のメニューを楽しめます。

混み合う時間を避け、朝からゆったり贅沢な時間をお過ごしになりたいかたもぜひ。

 

 

これからも、食堂黒猫を、どうぞよろしくお願いいたします。